2021/10/2 思うこと

たった一度の

マ・レルラ デザイナーの
阿部真理です。

こちらにおたずねいただき
ありがとうございます。

マ・レルラという自分のブランドをひとりではじめたのは1994年5月。
28年目を半年近く過ぎようとしていますが、そのなかでたった一度だけいわゆる飛び込み営業というのでしょうか、ご紹介者なく、ご連絡して製品を見ていただく機会いただいたことがあります。

それ以外は、どなたかのご紹介や先方からのご依頼でなんとか27年。営業職の人材は一度も存在したことがないのも珍しいかもしれません。

当時、百貨店のギャラリーで毎回きてくださっていたお客様に「うちのそばに本当に素敵なお店があって、あなたのは絶対合うと思うから行ってみたら」と言っていただきました。

25年前の私は相当なドキドキ感でそのセレクトショップにアポをとり抱えきれないほどのサンプルを車に積んでむかったのです。

私よりひとまわりくらい年齢が上かな、とお見受けできるご夫婦で有名アパレルの要職を辞され、はじめられたというそのお店は、もう言葉に出来ないくらい、洗練されたスペースでした。

気持ちよく迎え入れてくださり、一つ一つ丁寧にサンプルをご覧いただいた後、ボソッと「久しぶりに見ごたえのある服を見ましたよ」と言ってくださったのです。
その言葉が、感謝と深い幸福感に満たされたと同時に、ずっとモチベーションになってきました。

それから25年、毎年、年に二回から三回その当時近隣に4店舗あったどちらかで個展を開催してくださっています。

毎回たくさんの顧客様を集客してくださり、美味しい昼食、夕食をごちそうになっています。

そこの、今日は秋冬を披露させていただく三日目。
昨日の嵐はどこかへ通りすぎ、晴天。
今日も顔馴染みのお客様とのコミュニケーションが楽しみです。