2021/3/12 アトリエ

おなまえ

マ・レルラ デザイナーの
阿部真理です。

こちらにいらしていただき、ありがとうございます。

アトリエを街中のビルから、赤城山の麓に建て、引っ越してからそろそろ三年目に入ろうとしています。

今まで自分の人生を振り返り、大きな転換点だったなあ、と思います。

27年前にどうなるかもわからないのに小学生の子供を二人抱えた母子家庭だった私が、机ひとつから始めたこの会社は、作っていきなり大手百貨店の新宿店進出に際して、そのプライベートブランドとしてひとつのはこを与えていただくことになり、拠点を地元の柏市から、港区南青山に移すことになりました。

数年、大変な大きな学びをたくさんさせていただいた後、40代に入り、縁あって出会った今の夫の住む前橋市にアトリエを移して19年目に入ります。

仕事の内容も大きく変わりました。もともとやりたかった布帛のデザイン等を文化服装学院で学んだにもかかわらず、社会に出るといつの間にかニット担当のデザイナーが不足しており、子供の頃から馴染んだ世界であったせいか、いつの間にかニット専門のデザイナーになっていました。

独立後も、ニットブランドとして知っていただける方々には認知されていたマ・レルラが、思いもよらず、現在はリバティプリントの服等がほとんどを占めるようになっています。

その都度、そうせざるを得ないような大きな導きがあって、水に流されるように今があります。

自分のちからでは決断できないような様々なことがそうしないとならないような事象に導かれ、促され、決断して、たくさんの岐路を選び、今があります。
ありがたいことです。

先日、神々しい空気と共に、美しいかたがふらっとアトリエを訪ねてくださいました。
翌日には、見たこと無いほど美しい蘭をお届けいただき、、

「アトリエの建物に名前をつけて。その名でよんでほしいと思っているみたい」
と歌うように軽やかにその方が言われました。

なんと言う名前なんでしょう?

いまだに答えはまだ降りて来ていません。