2021/6/23 リバティプリント

私の好きな柄

マ・レルラ デザイナーの
阿部真理です。

こちらにお訪ねいただき、
ありがとうございます。

つい最近、私の好きなリバティプリントを紹介する文章を書くお仕事に恵まれました。

と言ってもこの生地に関しては、ながく研究されていらしたり、本を出されている方々もおられますので、私が高校時代に出会い、不思議なお導きから再会し、熱狂的にリバティプリントの服をつくりはじめて13年あまりからのものに限定してピックアップし始めました。(打ち込みや伸縮などを同じにして生地を合わせる都合上、私は国産のタナローンのみを使用しています)

柄のそれぞれに素敵なお名前を持つリバティプリントは、いくつかの種類に私のなかで即座に分類されます。
・主役向き、それも孤高の一人芝居
・主役だけど他の方々のサポートでさらに輝く方
・主役にはなれないけど脇役同士のお互いのハーモニーで皆輝く方々
・どんなタイプにも合わせられる平和な方
そんな感じに。

さらに、違う角度からの分類は、
・クラシックな柄(ウィリアムモリスに代表されるような)
・現代的な模様ー動植物など
       \幾何学的な柄
・上のどちらにも分類されない柄

また、色でも分類します。
同じ青でも黄色みによる青、紫に近いような青。
オレンジに近い赤と紫に近い赤。

ああ、それより前に、リバティ社が、定番の柄、エターナルコレクション、季節の柄、シーズナルコレクションと大きくわけられていました。

話しはそれますが、特に誰にも伝えるわけではなく、そんな分類の後、色々な形にはめ込んで、全体を構成していくのが、私流です。

そんなそれぞれの分類したパートから、なるべくまんべんなく、好きな柄をえらびたいわけです。

それにしても、毎シーズンごとのコレクションテーマが素晴らしく、全く飽きさせない、この世界一美しいテキスタイルに魅了されっぱなしの私には、わからないのですが、客観的に見ると私の好みには、かなり一貫性があるらしく、リバティ社の方にも「あ、これお好きだと思ってました」とよく言われてしまってます。

そんな、なかなか選べなかった柄たちが、どんな風にお披露目されるのか、私も知りません。
十月に、と言うその機会を今から本当にドキドキして、待ち遠しい日々を楽しんでいます。