2021/1/10

バリ!バリ!バリ!

マ・レルラ デザイナーの
阿部真理です。

こちらのブログにいらしていただき、ありがとうございます。

はじめてバリを訪れたのは、十二、三年前のことだったと記憶しています。

よし、バリに行こう!という選択ではなく、その機会はやってきました。
当時、まだやっと歩けるかどうかだった孫を連れて娘が、ニューヨークに行くというのです。
実は、私、旅好きで結構あちこちに旅している方だと自負していますが、アメリカ本土には上陸したことがないのです。ハワイ、アラスカは、行きましたが、なぜか、、

娘が、孫のパパのいるアメリカに行く、といっても危険といわれているニューヨークは、乳飲み子と二人なら(当時ロサンゼルスにいて)ついていくしかないじゃない、まあ、ニューヨークは一度は行ってみたいしね、というわけで、色々娘が調べはじめました。

ところが、そこに異を唱えたのが夫です。「私たちはどうするんですか?」って、自分と幼稚園に行っている下の娘を置いていくのか、それはないだろう、自分達も行く!という、、、
クリスマス前のニューヨークって当然ですが、驚いてしまうほどすごい価格帯なんですね。

すぐに、大人二人分のニューヨーク行きの費用で、みんなで行けるのはどこだ!となって、バリも一度は行ってみたいところではあり、何せとてもリーズナブル!ということで、急遽バリ島に方向転換した全員旅が実現したわけです。

すっかり頭がニューヨークだった私は、なんか気抜けして、ガイドブックをパラパラ開いたのは、飛行機の中、という、知識がまるでないまま、デンパサールに到着したのでした。

出発前から旅がはじまる、というような楽しみ方をそれまでしていた旅とはまるでちがう、完全に期待も予定もない旅!
予約もすべて長女任せで完全に気抜けしたままガイドさんに連れられ、車外の景色をぼんやり見ていた途端、「なんだこれ!!!ちょっと止まってください!!!」と夫が叫びました。

外に広がっていたのは、石工の村。仏像やシヴァ神、ガネーシャ神、女神、水鉢、などなど。
夫は造園家です。

それがその後、ほぼ毎年バリに通いつめ、オーダーまでして依頼するようになる最初の瞬間でした。

その後、たくさんの出会いのなかでも特筆すべきは、親しい友人として家族ぐるみで今も親交のあるガイドさん。
カースト制度のインドネシアで王族のすぐ次の階層に属する彼のエスコートは、素晴らしい、という単純な言葉で言い表すのは難しく、私達の暮らしぶりよりある意味豊かで、常に神とともに生き、感謝を忘れない姿勢は、朝から晩まで一緒に何日も過ごして別れるときには、泣けてしまうほどでした。
どれほどそれがすごいか素晴らしいかを話して、バリに行き、彼のガイドでバリ好きの日本人が増えたか、観光大使に任命されてもいいかもしれません(笑)

バリでは、私の仕事に今もつながる素晴らしいご縁もいただきました。
こんな方に今まで会ったことない!という愛とパワー全開の日本人女性起業家。
オリジナルのバッグを一昨年コラボして作っていただきました。
昨年は、ご自身が開拓されたインドの手捺染の工房が、新型感染症で注文が減り、大変だから助けてあげてほしい、と自ら間に入っていただき、精巧で格安な生地を都合してくださいました。
私の大々大好きな貝釦を扱う会社も惜しみ無く紹介してくださり、時間を忘れる感動的な体験をさせていただいています。

そんなバリは、観光で成り立っている島です。
この感染症は、世界中影響のない方はもちろんなく、すべての人々の生活が変わりました。
もちろん私達もです。

良いところを見たい、ポジティブにいたい、と綺麗事ですまされないことも重々承知しています。
毎日祈っています。
この世界規模の大変な修行が、なるべく早く、なるべく簡単に通り過ごせますように。

今、バリのエネルギーと繋がっているのをひしひしと感じています。

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