2020/10/21 つくること

母のこと

マ・レルラ デザイナーの阿部真理です。

はじめて自分で着られる服を作ったのは、小学校二年生の時でした。

ダークブラウンをベースにマスタードイエローのラインを入れたカギ針編みのセーターで肩にはフリルをいれました。

自分では満足の出来でしたが、きっとすごく変だったに違いありません。

主張の強い子供だった私は、母におとなしく教えてもらうのが出来なくて、ほとんど自己流

母は、宮家の方々にも手解きをさせていただいた編物教師でした。

そのへんてこな服を着て歩いてもなにも言わず見守ってくれた母、材料をいつも豊富に自由に使わせてくれ、個性をつぶさず見守ってくれた母がいたからこそ今の私があるなあと思う今日この頃です。